paisley -ペイズリーの向こう側-

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テキスタイル図案をデザインする、もしくは制作に関わる際には、テキスタイル/洋服…とその先の最終形態(プロダクトデザイン)をおのずと連想し始める。それは、輪郭がなく色彩のない世界のように感じる一方で、いつの間にか明確にカタチあるものへと変貌している、すでに着色されてる世界でもある。カタチ作られたその瞬間がいつ訪れたのか…、振り返っても認識することは出来ないし、そのような世界を垣間見れずに自身の役目を終える時すらある。決して直視することの出来ないこの世界にずっと憧れを抱いている。洋服のデザインからアプローチする場合はさらにボヤけていて、存在すら不確かな世界だと感じる。

ペイズリーは、テキスタイル図案の中で定番柄の一つとして存在している。構図の際には、製作者がモチーフのカタチや色に変化を加え易く、空間の強弱を作れる自由性がある。起源には諸説あるが、生命の樹や魂であったり、ゾウリムシといった原生動物であったり植物そのもののイメージ、胎児…など神秘的なイメージを連想させる。万人に知れ渡ったモチーフのカタチそのものが、ペイズリーという一種のキャラクターとして成立していると言えるかもしれない。カタチそのものが「ペイズリー柄」であることを見た人々に自然と感受させるため、テキスタイル図案としては大胆なアレンジが行われ、多くの企業やブランドが多数生産してきた。また、安易なデザインの変更が多くの類似品を生み出し、また品性の欠けたペイズリーデザインの図案も多く誕生してきた。だから、ペイズリー柄に関わるときの心境は、興味をそそられる反面、常に怖さもある。

このたび、フィルムカメラとデジタルカメラで、デザインが生まれる瞬間、その刹那な世界を撮影したいと考えた。ここは、可能性の世界であり、未確定の世界である。フィルムカメラでは多重露光を行い、扉を開くイメージで一巡目と二巡目にズレを作った。行き過ぎた多重露光は、写真がテキスタイル図案へ変容していく過程であるようにも感じる。デジタルカメラでは、精錬される前のファッションデザインの具現化をイメージした。そして、それらは私自身の立ち位置、ファッションデザインの領域の中で表現を完成させたいと考えた。アート表現で終わるのではく、この行動からきちんとプロダクトが製造されるイメージである。

表現したかった事は、ペイズリーからずっと感じていた神秘さであり、新たな命が誕生する世界のイメージ、その過程における創造する意識の躍動感である。

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