オーバーホール

Category : camera&lens
Date : 2017年2月5日

オールドレンズは今枯渇し始めている。値段も高騰している。中古フィルムカメラを扱う老舗のカメラ屋さんに足を運んでも、目当ての個体に偶然出会う、もしくは始めから状態のよい個体に偶然出会う…といった出来事は起こりにくくなっているのではないか。

そこで、ある程度状態のよい個体を探し、修理して使えるようにする、といった次のステージにたどり着く。自身でレンズを分解し清掃するツワモノたちだ。ただし、どの業界でも言える事だと思うが、〝趣味や興味から延長〟であったり〝自身の商売道具のメンテナンス〟であったり、痛い失敗を繰り返し、いわゆるセミプロのような立ち位置になったとしても、ある程度までは自身で整備出来るようになればなるほど、お客さん商売を第一にしてきたその道のプロには敵わないことを痛感する時がやはり来る。特に自身がユーザーであればあるほど…。自分の場合は、ミシン・ハサミ・PC・ソフトウェア等がそれにあたるが、日々のメンテナンスをすべてを業者さんにお願いできるほど、金銭が豊かではない。しかしながら定期的にメンテや修理のお願いする、といった状況になるだろう。レンズもそういった存在なのではないか、と感じている。

今回、ジャンクレンズとして手に入れたMacro-Takumar1:4/50のオーバーホールを依頼をした。以前に、OH済みペンタックスSPを購入したお店に依頼させていただく。


どうやらカビの下には傷があったようだ…。

ビフォー。

アフター。


Macro-Takumar1:4/50。一眼レフ初のマクロレンズであるマクロキラーと同じレンズ構成?らしい…。テッサータイプ3郡4枚。∞から等倍までが撮影可能。

手にいれた当初、ジャンク品でカビありの個体であった。マウントアダプターを着用しデジカメで試写してみる。このレンズの自分なりの使用方法を考えてみると、この状態でもさほど撮影に悪影響はないのでは…?と考えた。写真を撮る方々の中でもそういった個体状況のまま使用している方々もいる。レンズ清掃にチャレンジしてみるか。さてどうしたものか…等々。

で結果であるが、このお店にオーバーホールの依頼を出して本当に良かった、と自分は感じることが出来た。あと、M42Takumarレンズでどうしても手にいれたい個体が1つ…。値段や状態など、自分に合ったシチュエーションで出会ってくれるときはあるだろうか。また、そのレンズと出会うことができたなら、自分のとりあえずのオールドレンズ収集は終えるだろう…。あとは、このレンズたちをペンタックスSPとソニーα7Ⅱを行ったり来たりさせて、交換レンズによる撮影ライフを楽しみたい。

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