study40_型紙/KATAGAMI

Category : study
Date : 2021年7月19日

少し前に、スライドトーク「型からみるゆかた展」に参加しました。

型紙の歴史、型紙の技術、型紙の表現…との3つのテーマで、大変興味深い研究会でした。同時に、この度の「ゆかた展」の<前期展示>も<後期展示>も、見応えのある内容でした。

この経験値は、早々に、最近の仕事も活きたと感じています。開催して頂きまして、ありがとうございました。

以下、自分メモ。

  • 型紙→KATAGAMI …ヨーロッパ、第二の浮世絵
  • 型紙販売商と株仲間について
  • 型紙販売商…農民でありながら苗字と帯刀を許可された
  • 例外の地域、江戸と京都
  • 白子、寺家の江島の行商株139株(のちに138株)江戸型屋12株…計150株
  • 見つかっている一番古い型紙…「柳」1695年(元禄8年)
  • 明治維新後、株仲間解散
  • 型染=「おくりの美」
  • 送り星、合わせ星、糸入れ用の星、型口
  • 「追掛型(おっかけがた)」…「主型(おもがた)」と「消型(けしがた)」
  • KATAGAMI Stryle展(2012)
  • EXHIBITION: KATAGAMI. LOGICAL RAINL(2014)
  • 桜とエーデルワイス展(2014)
  • Swiss Design展(2015)…型紙を題材にしたインスタレーション

テキスタイル図案のデザインにかかわる場合、洋装、和装…問わず、一つのデザインソフトだけを使えたら済む、といった状況はどんどん少なくなっていくのではないか?とずっと感じている。illustrator だけでもダメで、photoshopだけでもダメで、両方とも使えないとならないのでは?と。もちろん、それ以前に、アナログ描きだけで済ませないで、デジタル化もしなければならない。

また、アナログ捺染とデジタル捺染の場合での違い、そもそも染工場がどんな設備で、どういった図案データを求めているのか?…もはや、限られた関係性だけで仕事をするといった機会は減っていくのではないだろうか。

では、図案のデジタル化、デジタル図案の制作は、どういった作り方が適切なのか?活用できるのか?

「おくりの美」というコトバに、妙にしっくり来た。

「追掛型」。「主型」と「消型」の考え方はデジタルデータで図案を作る時にも同じようなやり方があると思う。レイヤーとは、型に相当すると考えられる。ベクター(illustrator)とラスター(photoshop)でも役割が変わる。

デジタルだから「必要はない」と、工程を省略してもよい…と早々に判断してはならない気がする。そう再確認した。

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